フレイルってご存知ですか?
メタボ、ロコモに続く健康関連の言葉で、
日本老年医学会が新たに発表しました。
つまり、新語というわけですね!
このフレイル「虚弱」という意味の英語の「frailty」からきています。
虚弱って・・・
なにやら穏やかでないですよね。
はっきり言って良いイメージは全然ありません。
今回はこのフレイルの意味と該当する5つの要件を紹介します。
あなたは5つの要件のどれが該当しますか?
フレイルとは
フレイルとは、高齢者の筋力と活力が著しく衰え、
その影響で普段の生活に支障がでる状態のことを言います。
例えば、階段の上り下りが辛くなったり、
趣味などへの興味が薄くなる状態のことです。
この状態を放置しておくとますます体が衰弱していき、
介護が必要となる体へとなってしまいます。
フレイルとはいわば、介護状態となる一歩手前のことです。
フレイルの5つの要件とは?
米国老年医学会の評価法で次にあげる5つの要件のうち、
3つ以上当てはまるとフレイルと認定しています。
1.1年間で体重が4~5キロの減少
2.以前より疲れを感じやすい
3.握力などの筋力の低下
4.歩くのが遅くなった
5.体を動かすことが少なくなった
以上がフレイルの診断基準です。
あなたの診断結果はどうでしたか?
フレイルの予防法
フレイルの一番の予防は筋肉を鍛えることです。
筋トレなどで体を鍛えると同時にたんぱく質をしっかりと摂ることで、
筋肉の衰えを防ぐ効果が期待できます。
また、運動することで脳機能の低下を防ぐ効果もあり、
認知症の予防にも役立ちます。
「この年齢から鍛えても意味無いんじゃ・・・」
と、感じるかもしれませんが、
体を鍛えるのに遅すぎるということはありません。
筋肉は使わなければどんどん衰えていきますが、
使うことによってちゃんと発達していきます。
研究では80歳の人でも筋肉の発達が認められたという事例があります。
まずはウォーキングなどの無理のない範囲の運動からはじめ、
それを習慣化するのがフレイル対策のはじめの一歩と言えそうです。
ちなみに80歳を超えてエベレストの登頂に成功した三浦雄一郎さんは、
30キロ近い荷物を背負い、両足首に5キロのおもりをつけて歩いていたそうです。
さすがに三浦さんはレベルが違いすぎますが、
年齢を重ねても元気で活躍するには体を動かすのが大事だと痛感させられますね。